7月22日~27日まで、アルネ津山にて『画業60周年 故郷津山にて 福島隆壽 自選展』が開催されました。
初めての故郷での個展ということもあり、お祝いの花々で会場入口は華やかに彩られていました。
そして、会場入口に飾られていたのは、色彩の対比が印象的なヨーロッパの風景と、鳥取大学で教鞭をとられていた時期のグリザイユの女性像。先生の制作の根幹を成すものを最初に提示されているように感じました。
今回は学生時代の作品から現在までの小品が数多く並んでいました。これほど幅広い年代の小品が集まる展覧会も珍しいのではないでしょうか。
津山の風景に始まり、身近な静物から、ヨーロッパの風景、裸婦、そして鮮やかな花々。色調、モチーフが変化しながら、独特のスタイルを構築されていく様子を感じることができました。
地域の指導者として貢献されてきた福島先生を尋ねて多くの方がご来場されていました。話しに花が咲き、会場が笑い声に包まれることも。
作家として、教育者としての堅実な歩みを重ねられた福島先生の、今後益々のご活躍とご発展を心より祈念しております。